中村元記念館メールニュースNo.3


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中村元記念館メールニュースNo.3        平成25年8月1日

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         中 村 道 の た よ り



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 中村元記念館の情報をお伝えするメールニュースです。

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「慈しみ」



一切の生きとし生けるものは

幸福であれ 安穏であれ 安楽であれ

一切の生きとし生けるものは 幸せであれ

何ぴとも他人を欺いてはならない

たといどこにあっても

他人を軽んじてはならない

互いに他人に苦痛を与える

ことを望んではならない

この慈しみの心づかいを

しっかりと たもて



(中村元訳『ブッダのことば』)



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この度は中村元記念館メール会員にご登録いただき、誠にありがとうございます。

不定期で発行される中村元記念館メールニュース「中村道のたより」の

第3号をお送りさせていただきます。

昨年10月10日に開館した記念館も開館10ヶ月を迎え、

初めての夏を迎えようとしています。

みなさまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

今回お送りさせていただく記念館ニュースは4本です。



(1)中村元インド哲学カフェ参加記(7月14日)

(2)姫路文学館訪問(7月17日)

(3)韓国哲学研修(9月17~21日)のお知らせ

(4)図書閲覧室より今月のおススメの本





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(1)中村元インド哲学カフェ参加記(7月14日)

  7月14日、東方学院公開講座として中村元インド哲学カフェが開催されました。

 第9回を迎える今回は「ヨーガの世界 ~生と死と~」と題して二人の研究員が

 お話をされました。川崎豊氏はジャイナ教の視点から、西岡修爾氏は仏教とご自身
の

 体験をもとにして、「輪廻と業」という哲学的なテーマと、私たちにとってより身
近な

 「生と死」について報告されました。

 その後設けられた座談会ではお菓子とお茶が振る舞われ活発な意見交換が行われま
した。

 なかには九州から来られた方もおられ、哲学カフェの関心の高さが伺えました。



 今回の哲学カフェには清水谷理事長をはじめ記念館関係者も多く参加させていただ
き、

 勉強の機会を得ることができました。また司会を務められた(公財)中村元東方研究
所の

 佐藤宏宗博士のはからいで記念館を会場の皆さまに知っていただく機会を与えて頂
きました。

 記して御礼に代えさせて頂きます。ありがとうございました。





 (2)姫路文学館訪問(7月17日)

   7月17日、兵庫県にある姫路文学館を訪問しました。総工費50億円以上かけられ
た

 この博物館は北館に、和辻哲郎をはじめ姫路市出身の作家9名のコーナーがあり、

 南館には司馬遼太郎を中心とした記念室が設けられていました。

  和辻哲郎は倫理学を中村元博士に教えていたそうですが、その後も中村博士が従
軍中

 姫路の地で入院した時も、お見舞いのお手紙を中村博士に出されています。そうし
た二人

 の親交は、生前の中村先生が姫路文学館に「和辻哲郎をめぐる人々」と題した文章
を寄せ

 られたところにも見ることができるでしょう。

  文学館の見どころはそれだけでなく、茶室をそなえた望泉亭という国の文化財に
指定された

 趣のある屋敷や、文学館の入口にある播磨曼荼羅など、盛りだくさんです。。

  記念館に姫路文学館様のパンフレットを置かせていただくことになりましたの
で、

 ご興味のある方は是非手に取ってご覧ください。

   



(3)韓国哲学研修(9月17~21日)のお知らせ



中村元記念館が、今秋、韓国への哲学研修旅行

「釈悟震先生と行く、韓国ソウル周辺名刹寺院めぐり4日間」

を企画いたしました。

ただいま、参加者募集中です。

今回の研修旅行は、インド哲学・仏教学、宗教学、比較宗教学の研究者、

釈悟震先生が添乗・ご案内いたします。



ソウルでもっとも簡素で美しい寺と呼ばれる歓喜寺で精進料理をいただいたり、

韓国唯一の尼僧教団、普門寺の内部を正式にご案内いただけるなど、

一般的な観光旅行ではできない体験をすることができます。



現地に赴いて、専門家の説明を聞き、宗教や思想・哲学に実際に触れていただくこと
で、

より理解を深めることができる、特別な旅となるはずです。



《旅行日程》 平成25年9月17日(火)~20日(金) 4日間

《旅行代金》 143,800円(お一人様)

《申込締切》 平成25年8月10日(土)



くわしい旅行日程、募集要項はこちら

http://www.nakamura-hajime-memorialhall.or.jp/doc/kankokuryokou.pdf



お申込・お問合せは当記念館まで。

みなさまのご参加をお待ちしております。





(4)図書閲覧室より今月のおススメの本



『学問の開拓』~「勉め強いること」に徹して

 中村元 著 ハーベスト出版 2012年8月復刻初版発行 1,260円(税込み)



昨年、中村元記念館の開館に間に合うように復刻出版された本です。

もうご覧になったでしょうか?

タイトルの通り、学問をこころざす方へのメッセージとなっていますが、

内容は自伝なので、中村先生ファンの方にとっても興味深い本だと思います。

第一部では、郷里の松江のことやご両親のこと、

13歳の時の大病の経験などについて触れられていますし、

第2部では国内外での活躍の様子がいきいきと書かれています。

特にインドへの旅は、先生のご覧になった情景が見えるような気がします。

 記念館の図書閲覧室で手に取っていただけるように

「今月のおすすめコーナー」に現在展示しております。

ご来館の折に、どうぞご覧ください。

残念ながら貸出できませんが、受付で販売もしております。





○中村元記念館メール会員サービスについては「ご利用規約」をご確認ください。

http://www.nakamura-hajime-memorialhall.or.jp/kiyaku.html

○当メールに心当たりのない方は、大変お手数ですが

taikai@nakamura-hajime-memorialhall.or.jp

まで空メールをお送りください。

○退会希望の方は、以下のURLにアクセスするか、

taikai@nakamura-hajime-memorialhall.or.jp

まで空メールをお送りください。



退会はこちらから

http://www.nakamura-hajime-memorialhall.or.jp/news.html



*その他ご不明な点がございましたら、中村元記念館までお問い合わせください。



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中村元記念館

開館時間:10:00~18:00

休館日:月曜日

http://www.nakamura-hajime-memorialhall.or.jp



特定非営利活動法人

中村元記念館東洋思想文化研究所

TEL 0852-76-9593/FAX 0852-76-9693

〒690-1404島根県松江市八束町波入2060番地

松江市役所八束支所2F

info@nakamura-hajime-memorialhall.or.jp



編集:中村元記念館学芸員 笠原愛古

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